今日、全精力をかけて偽装した|日常ネタ|そういう時もある 忍者ブログ

今日、全精力をかけて偽装した

 休み時間、友達に呼ばれてなんだろうと思ったら、夏休みの課題をまだ出してなくて校長に呼び出されそうwwwという話だった。

 確かに、その話はきいていた。いついつまでに課題を出さなければ、呼び出されると。しかもその期限が今日までという。それを今日のいまになって、課題のプリントまだもってない?><なんて言われても、夏休みの課題でもう提出し終わったものを持ってる人なんてそうそういないのである。

 私も、それを言われた時に魔窟のカバンを探ってみたがあるわけもなく、絶対ない絶対ないって言いながら探すもやっぱりなく、もしかしたらテキストのほうに挟んでたかもなあ……と思い、ロッカーにはあるかもと告げておいた。

 そして休み時間。もしかしたらあるんでしょ?と連れ去られ、ロッカーまできた。いくらなんでも頼む人に対して強引である。そして、テキストを見る……と、奇跡的にプリントを発見(笑) いまのいままでこのプリントを持ってる人もそうそう稀であろう。

 しかし、もうプリントにはシャーペンで書き込まれ、ペンで丸つけがされ、「検」のハンコも押されている状態。しかもプリントは5枚。書いたものを消したとしても、今日中に書き終えるのは困難である。

 このまま出すわけにもいかないので、コピーしようということで昼休みにコピー機の前で待ち合わせした。私はなにも悪くないのにとばっちりである。

 そして約束の時間。ヤツは遅れて来た。私のほうが早い意味がわからない。とりあえず、「検」ハンコを修正液で消す作業に入った。修正液はわたしのもので、それで消す作業もなぜか私だった。本当は、書いてあるものを全部消してからコピーして、自分で回答を書き直したほうがいいと思ったのだが、ヤツの「間に合わない」という弱気な姿勢で、どうにか私が書いたものをそのまま使えないかという話になった。

 仕方が無いので、シャーペンで答えが書いてあるままコピーしてみて、それが自分で書いたものと偽れるかどうかを見てみた。コピーした。見てみると、「コピーしました」って感じでインク感満載だった。さすがに手書きしたものと偽ることはできない……

 とりあえず、他のページの「検」を消してみた。意外にも「検」ハンコは最初と最後のページにしか押されていなかった。

 ヤツは、「友達のを借りて、一回全部消してから自分でやったんですけど、ハンコとかが押してあるまんまだったので消しました」じゃ、だめかなあ?という言い訳を提案。こいつ理由付けするのヘタクソすぎる……

 いやその理由はマズイって、やっぱ消して自分でやるしかない。と私は提案しつづけたが、今日は残れないらしく、ヤツ的には間に合わないらしい。「これは私の人生がかかってるんだ」とかいう割には本気度が足りない。

 そこで天才的ひらめき力をもつ私は気付いた。……最初と最後にしかハンコが押されていない? よし!

 それはこのような内容であった。最初のページの「検」と、書かれた答えを全て消す。コピーする。そこだけ自分で書き込む。最後のページの「検」を消す。『ここにペンでラクガキされたから修正液で消したんです!』感を出して工作する(ジン♡ドゥルって書いて消してみた)。真ん中の3枚はそのまま使う。5枚重ねてホッチキス止め。提出。

 もうこれでいくしかなかった。消しゴムまで私が貸した。新しめだったがかなり削れた。ホッチキスも、奇跡的に私がもっていたので貸した。字体は、私とヤツは似ているようなのでヤツに書いてもらうことにした。



 そして提出したようだ。私には、新しい消しゴムと修正液を買ってもらう権利があるだろう。

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