ボーダーライン見てきました|映画/版権|そういう時もある 忍者ブログ

ボーダーライン見てきました

昨日の話なんですけど、ボーダーラインという映画を見てきました。

映画館に入る前、老人集団が何故かぞろぞろと入っていってて、こんなにもたくさんのおじいさんとおばあさんが一体何を見るんだろう??と思ってパネルを見てみると、開場してる映画がボーダーラインしかなくて……まさかと思って入っていったら、観客ほとんどご年配の方々だったよね。

若い人なんてほとんどいなかったな…一人で行ったんですけど、両隣がオッサンでさ、なんで中年てあんな息するだけでうるさいんだ……。映画が始まる前呼吸音に気になりすぎたわ。

そんな中なぜわたしが見に行ったかというと、このお話はアメリカとメキシコの国境地帯で繰り広げられる麻薬戦争をリアルに描いたお話で、麻薬組織のアジトや地下通路を再現してるというようなことを朝のニュースで取り上げてるのを見たからなんですね。

深い理由はないけど、なんか面白そうだなーと。麻薬組織という"悪"を見て、自創作で悪役を描く際に参考にしたいなと思いました。最近悪役キャラも作ったわけだし、そいつらがどう生活してるかとか分かるかなみたいな…!

結果的に、わたし的には映画館で見るまでではなかったかなと……人に薦めるかというと気になるなら見た方がいいって感じですかね。レビューの評価もそれなりにいいし、わたしみたいにアクション求めてるわけじゃなかったらいいかも。

ネタバレ含みそうなので追記に感想……。












見終わっての感想ですが、ただ「ああ面白かった」で終わるような映画ではなかったです。なんていうか、あのオチはひどいよ……でもこれが現実なんだろうなと感じます。(一番下に反転で書いておきます)

レビューをちょっと見てから見に行ったのですが、レビューで書かれてた通り勢いのよさは最初だけでしたね。わたしは、出来事が畳みかけてくるようなアクション映画がやっぱり好きなので、そういう意味では盛り上がりが足りなかったんだけど、終始緊張感がありました。

BGMもほとんどなく自分的に間延びするシーンが多くて、でも何もないと見せかけていきなり銃声が響いたり、何もなかったり「ここで何か起きるんじゃないか!?!」みたいな緊張感を持ちつつ見てました(笑)

最初から数十の死体が出てきたり、発砲して血が飛び出たり、頭や脚の無い死体を見せしめに吊り下げられてるシーンがあったり、まあバイオレンスといっちゃバイオレンスなんだけど、直接傷つけてる描写がない分普通に見れました。それだったらわたしは、オデッセイの序盤の怪我を治すシーンの方がつらかったわwww

わたしはバカなんで、映画見てても流れについていけなかったり内容を理解してないことが多々あるのですが……正直これもあんまり細かい作戦の理由とか理解していなかった()けど、レビュー見てたらそれすら演出かなと思えてきたわ……。主人公ですら、作戦の真意を知らされずにミッションに参加することになっていたりするので。

地下通路を行くシーンは臨場感ありましたね。映画のシーンというよりドキュメンタリー番組みたい。ちょっとしたホラー映画風味というか……。突然撃たれるんじゃないかとハラハラ。

あんなにもポンポンと簡単に人を殺していく描写は、確かに参考になった。無慈悲に自分の目的のため動くってあはあなんだなぁと。

映画が言いたいことは、何が善で悪なのか。わたしたちの思う正義とは本当に善なのか。みたいな感じだと思うんですけど、そういう視点嫌いじゃないですね~。うちの悪役は、絶対的な悪にしようと思ってたけど、そいつらはそいつらの信念で正しいことをしているっていうスタンスの方がいいかも。その悪を潰すというやり方は、ほんとうに正義なのか…悪役サイドのスピンオフとか、いっそ、悪役サイドの創作とかやってみたいです。


反転でネタバレ▼(若干見えてるけどすみません)
ひどいよ……って思うオチですが、序盤からメキシコの一般家庭の生活の様子が出てくるんですね。お母さんがいて、小さい男の子がいて、お父さんにサッカーしようって誘ってる。→お父さんは今日は仕事に行ってるのよというシーン。→子供がお父さんに朝食を持って行って、今日サッカーする?と聞くシーン。というのが終盤までちょいちょいと入ってくる。これ、絶対死亡フラグだなって最初から思ってたんだけどね……

主人公側は、麻薬組織のボスを殺すことが目的なんですけど、主人公側のボス(?)は麻薬組織のボスに妻を首から切られて殺され、娘を酸に投げ込まれ殺され、その復讐のような動機もある(と思う)んですよ。そのためにどんな手段を使ってでも乗り込みにいくというのが、「善と悪の区別がつかなくなってくる」という部分でですね。

乗り込みに行く過程で、メキシコの警官を利用して追いかけてる相手を車で追いかけるシーンがあるんですよ。警官を銃で脅して運転させたりするのですが、最終的には「車から出ろ」と言われ、追いかけてる相手を撃つ時一緒に警官まで殺してしまう。その警官が、最初に書いた一般家庭の描写に出てくるお父さんで……(たぶん、そ、そうだよね?)

映画の最後は、お母さんだけが息子のサッカーの試合を見に行って、子供たちのサッカーの試合の最中、街のどこかで銃声が聞こえる。罪もなく、普通に暮らしている人の幸せまで奪ってしまった。メキシコの現状。という終わり方で、ただ「面白かった」で終わる映画じゃないと感じました。

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